2020年1発目、ラスベガス×ロットン激熱感涙の大熱戦
Fear,and Loathing in Las Vegas HYPERTOUGHNESS Release Tour@京都KBSホールに行ってきました
2020年1発目からラスベガス×ロットンとか最高か?と言わざるを得ない組み合わせ
前日はベガスのホーム神戸でツアー初日、2日目でロットンのホームでって熱いですよね
ROTTENGRAFFTY
やはりホーム京都、登場段階で歓声が凄い
それでもやはりラスベガスのツアー、いつも通りとは行かないか?と思いきや1曲目”金色グラフティー”でそんなものは杞憂だと目に見えて気付かされました
21年目は伊達じゃない
ラスベガスとの対バンだしバチボコに攻めたセトリで来るかと思ってましたが、”夏休み”は意外やったし、何よりも”今夜はブギーバック”放り込んできたのが熱かった...
どうやら前日の神戸は零戦やら攻めっ攻めだったみたいなので、2日間で緩急付けてきたのか?と思いましたし、本当にさすがとしか言えない
地元京都で手札の多さを見せつけてくれました
「お前らも学校とか仕事でしんどいことあるやろ?俺らも一緒やねん、ロットンもラスベガスもしんどいこと乗り越えて、続けてきてここに立ってる。夢がないやつは俺らについてこい!」
NOBUYAさんのこのMCにこの対バンの全てが詰まっていたように思います
ラスベガスもロットンも決して順風満帆なバンド活動をしてきた訳じゃない
かたやメインコンポーザーの脱退、かたやレーベルがなくてリリースできないなど辛い状況は経験してきてるし、
何より大きいのが
2バンド共去年大事な人を亡くしています
ラスベガスはベーシストのKeiさん、ロットンはずっと横にいた事務所社長の松原さん
バンドにとってかけがえのない人を失ってなおステージに立ち続けている2バンドだからこその対バンだったと思います
この対バンの意味をきっちり言葉にして示してくれたNOBUYAさんも粋だし、ここで分かったからこそ選曲の意味がわかっていくんですよね...
何よりもこのMC直後の”ハレルヤ”の説得力は凄まじかったです
ロットンがあのタイミングでハレルヤを出した理由、ロットン史上トップクラスのキラーチューンがあのタイミングで産まれた理由もしっくり来たような気がします
そしてどの曲より染みたのが”マンダーラ”
Keiさんが亡くなったと発表された日のライブで急遽セットリスト1曲目に組み込んだというKeiさんが1番好きだったロットンの曲
その背景も知っていたからこそ本当に涙が止まりませんでした
思い出しながら書いてる今も泣きそうです
NAOKIさんが即興でラスベガスへの思いも交えつつのラップ、NOBUYAさんは客に背を向けラスベガスのバックドロップを向いて、いや、きっと思うに天国のKeiさんに向けて一言一言、一音一音を噛み締めるように届けていたように感じました
先輩として向けた言葉、仲間として向けた言葉、こんなにかっこいいことあっていいのかと言わんばかりにかっこよかったです
そこからの”This world”はやっぱりかっこいいし、ラスベガスに繋げる意味でであろうラスト”D.A.N.C.E”
「ラスベガスおめでとう」という言葉が何回もあったように、ラスベガスのアルバムリリースを祝う気持ち、ラスベガスがKeiさんとの死別を乗り越えてライブハウスに帰ってきたことへの祝福
どこまでも先輩としての大きすぎる背中を見せつけたライブでした
1ラスベガスファンとしてここまでラスベガスを想ってくれる先輩、仲間がいることが凄く嬉しいです
Fear,and Loathing in Las Vegas
ロットンの凄まじいライブを受けてヘッドライナーラスベガス、何を見せてくれると期待が高まりまくっていました
思い込みかもしれませんが、いつもより気合い入ってたんじゃないかな?と思います
柵前とってた友達曰くずっと笑顔で見ていたラスベガスメンバーがマンダーラで一気に神妙な面持ちで見ていたという話からそこで完全にスイッチ入ったなという気がします
頭からアルバムの流れで”The Stronger, The Further You'll Be””The Gong of Knockout”とぶち上げてやはりロットンの地元でもラスベガスのツアーだなって所を見ました
というかラスベガスのライブ力の賜物だと思います、観客を煽りボルテージを上げる点ではラスベガスはかなりのものだと僕は思っています
対バンの意味がわかったからこそ選曲の意味を理解出来たのが”LLLD”
”Limited Life Limited Days”という歌詞にある通り限られた命を生き抜こうという曲です
もちろんKeiさんに向けての意味もあると思いますが、神戸バンドとしてラスベガスもお世話になった松原さんにも向けての演奏だったように思います
ラスベガスって無茶苦茶な曲展開とオートチューン&シャウトでやばいバンドだと思われがちですが、歌詞めちゃくちゃいいのでこれを機に歌詞を意識して聞くとラスベガスのさらなる魅力に気付けると思います(歌詞カード見ないと聞き取れないですけどね笑)
”Great Strange”と”Where You Belong”はあれだけのスケール感を大きいところで見てみたいですね
ここでベーシスト的視点の感想にはなるんですが、Tetsuyaさんのベースってめちゃくちゃ存在感ありますよね
”The Gong of Knockout”や”Great Strange”のスラップの音の太さもそうですけど、普通のルートでもベースの音を輪郭も感じられるのがすごいと思います
今までのラスベガスって正直ベースは音圧でしか感じられないくらいだったと僕は思っています
それは前まではギター2本鳴っていたこともあって、ベースが輪郭出せるほどの隙間はなかったというのが大きいと思います
ただ、5人になってギター1本のアレンジになったことでベースが主張する隙間が出来たことで今回ベースを強く感じられたのだと思います
さらに言うならTetsuyaさんのベーシストとしての性格もあると思います
Keiさんはジャズベーシスト上がりでそこまでベースを主張するというタイプではなかったように思いますが、Tetsuyaさんはハードコアバンドの出ですし、ベースソロなどもするくらい主張の強いタイプのベーシストだと思います(ご存知ない方はYouTubeでTetsuya ベースで検索してもらえばラルクTETSUYA氏の動画を超えた先に彼の動画があると思います、バカテクで笑えてくるくらいなのでぜひ)
で本筋に戻りますが、
ツアーで見れるの1番楽しみにしてたのが”Thoughtless Words Have No Value But Just a Noise”
曲展開が過去トップクラスにカオスを極めている1曲
この曲作れるだけですごいのに、ライブでも完全に演奏するあたりラスベガスが異次元のバンドだということが言えます
振り付けまで登場してこれはライブ定番化か?と思わせるクオリティでした
そこから過去曲ゾーン
実はTwitterで神戸でEvolutionやったというネタバレを食らっていたのでこれはもしかして京都でもあるか?と淡い期待を抱きながら来ましたが、
”Ley-Line”と”Twilight”は熱すぎるやろ!!!
特に”Twilight”では侑威地さんとHIROSHIがTaikiさんのシングレットを着てプロレスみたいなことをラスベガスメンバーの後ろでして、その審判?のNOBUYAさんは「烏丸ホテル 610号室」というフリップを持って楽しそうにしてましたしこの人達本当めちゃくちゃするよな〜と腹抱えて笑わせてもらいました
あとこれは僕の勝手な推測ですが、Twilightロットンのリクエストじゃないかな?と思います
先日のポル超でもやったあたりそうな気がしなくもないです、真相は分かりませんが
そしてラストは”Massive Core”
New Sunriseリリース以降”The Sun Also Rise”で終わることが多かったですが、やっぱりラスベガスは明るいけどめちゃくちゃ盛り上がるこういうタイプの曲で終わるのがいいなと思いました(Love at然りStarburst然り)
唯一の後悔は振り付け完璧に出来なかったこと...と言いたいんですがあれやってたの見る限り僕だけだったんですよね...
”Return to Zero”みたいにみんなで振り付けやるためにMV出したんだと思ってたんですけどね...
僕は楽しかったのでこれからもあの曲来たら懲りずに振り付けやりたいと思います
新体制の強さをしっかり長尺で見せつけたライブでした
ラスベガス完全復活はおろかちゃんと前に進んでるんだなと感じました
とにかく最高の対バンでしたとしか言えません
かっこよかった、楽しかったというのが間違いなく最も大きいです
さらにその意味を噛み締めて色々なものが得られて本当に良かったです
これからラスベガスもロットンも輝き狂って、Keep moving forward as you fly”人生を楽しめ”ですね!!