全てを乗り越えて再出発するラスベガスの”HYPERTOUGHNESS”
ついに...
待ち望んだ...
Fear,and Loathing in Las Vegas”HYPERTOUGHNESS”
届きました(1週間くらい前ですが笑)
去年のSxunさん脱退、今年のKeiさんの急逝と立て続けにベガスを襲った苦難も乗り越えた新体制のベガスがそこにありました
収録曲としてはSxunさん在籍時のシングル”Greedy”から2曲、Keiさんがレコーディングした最後の曲”The Gong of Knockout”も入っているので完全新体制というわけではありませんが、”New Sunrise”以降のベガス過渡期を象徴する1枚になったのではないでしょうか
メインコンポーザーの1人であったSxunさん脱退により心配された作曲面。
そんな心配微塵も感じさせない揺るぐことないベガスクオリティ
それでいて前作で打ち出されたMinamiのクリーンラップパートも上手く使って新たなベガスも見せていく申し分ない曲達です
ここからは1曲ずつ感想を書いていきます
1.The Stronger, The Further You’ll Be
先行配信されて新体制初の曲となったこちら
ベガスの王道転調の連発
各パート毎に聞いたらおよそ同じ曲とは思えないものを1曲にする作曲能力恐るべし...
歌詞としても今作のトップを飾るにふさわしい前向きな内容
MVではラスサビに和訳がつくあたりそこを推している曲ですね
ラストのMinamiのグランドピアノのパートかっこよすぎ...
2.The Gong of Knockout
Keiさんの最後の曲にして、Keiさんベースの5人体制唯一の曲になってしまった曲
最後まで駆け抜ける感じが僕はめちゃくちゃ好きです
1サビ終わりのベースソロ、ギターソロの流れは神がかっているの一言
Keiさんの演奏で聞きたかったなぁ...
3.CURE
”癒し”とか訳されそうな題名でベガスにしては珍しく3曲目に大人しめもってきましたね
これまでは”Power of Life and Death”や”Swing it!”みたいなアップテンポが来るイメージだったので意外な感じです
ライブでは後半に持ってくるのでは?
4.Great Strange
前回の”LLLD”に続くMinamiのラップを前面に押し出した曲
洋楽の近年のトレンドであるヒップホップ的要素も取り入れたり、サビに向けて電子音が上がっていく感じにEDM的な要素を感じたりどこまでも雑多に音楽を取り込んでいく底の見えんバンドだと思います
最初の”LLLD”の時は少し戸惑ったMinamiのクリーン路線も今は完全にベガスの手札の1つとして定着しましたね
5.Interlude
最初聞いた時はGreedyめちゃくちゃアレンジされたんやな...ん...?...Greedyアルバム入ってない...
Interludeでこれやるか!!
という衝撃(そこまでしてGreedyをアルバムに入れない理由とは...)
ここから3曲の並びを守ったあたりの意図をツアーなどで読みといて行きたいと思います
6.Keep the Heat and Fire Yourself Up
シングル”Greedy”と同じ並び2曲目
6人体制最後の3曲の1曲ですね
銅鑼のような音、途中の極端にテンポが落ちる瞬間、緩急の付け方がいいですよね
すでにライブ定番となっているのでツアーでも盛り上がること間違いなし
7.Treasure in Your Hand
”Greedy”3曲目
ベガスにしては割と王道な聞きやすい曲だと思います
1番は...笑
この展開ベガスあるあるですよね
1サビ終わりで急にブレイクに入る急展開からの再加速がいい
8.Karma
イントロめっちゃ好き...
シンセじゃなくてピアノっぽい音でのこの手のフレーズ個人的にめちゃくちゃ好きです
全体的にちょっと暗めというかゲームのラスボスのBGMっぽい雰囲気感じません?
こういう暗めの曲好きです
つまりこの曲めちゃくちゃ好きなんですよね
リード曲を除けば推し曲はこの曲です
9.Thoughtless Words Have No Value But Just a Noise
はい来ました、曲名覚えさせる気ないめちゃくちゃ長いやつ
ここまで長いの久々な気がします
でもう大方の予想通りのカオス曲
曲展開がめちゃくちゃとしか形容できない
なのに成立している、やっぱやべぇよこのバンド
シャウト来たと思ったらなんかよくわからんオートチューンでまーまーまーとか言うてまた叫んで、初手では一切追いつきません
ライブでどうなるのかが1番楽しみな曲です
10.Where You Belong
カオスから一転大きな会場が映えそうなミドルテンポ
アップテンポの激しい曲だけじゃなくて、こういう曲もきっちり聴かせられるのもベガスの強みの1つですよね
存在を肯定してくれる歌詞
辛い時に聞きたい曲ですね
そしてアルバム購入者の方、歌詞カードご覧になったでしょうか?
この曲のところにKeiさんが生前使っていたDingwallのイラストが...
恐らくKeiさんに向けられたのではないでしょうか?
真意は本人達にしかわかりませんが、内容的にも恐らくそうなのではないでしょうか
別れを悲しむのではない形でのメッセージソングとしてとてもいい曲だと思います
11.Massive Core
今作のラストにふさわしい明るい1曲
サビのTetsuyaパートは”Rave-up Tonight”のSxunパートみたいにシンガロングになると予想しておきます
”Return to Zero”を彷彿とさせるパラパラパートもあってライブ定番が確約されたような曲ですね
直近2作はバラードで締める流れだったのに今作ではアップテンポな曲を持ってきたところに、
これから止まらずに進むぜという意志を深読みしてしまいます
ちなみにリード曲ありでアルバム全体で1番好きな曲はこれです
まとめ
一時は存続を危ぶまれたであろうベガスの完全復活と再出発を確信させる1枚でした
純粋にツアーで聞くのが楽しみな曲しかありません
僕は京都KBSホール公演に参加します
対バンロットンは死ぬんやろうなぁ...
激アツですけどね
Zeppでのファイナルシリーズも大阪に参加したいと思っています
こうやってベガスの新譜が出て、ツアーに参加できるのは当たり前じゃないことを噛み締めていきましょう
もうFear,and Loathing in Las Vegasは止まらないと信じて...